珍念与八郎の 忘れものは「キ」 VOL.3 噴飯のカレーライス

トイレットペーパーが尽きるまで・・
ロール、ロールし続けろ
このレコーダーの電池が尽きたなら・・
電池を換えればいいだけ
そろそろトゲオの話をしましょうか。
どっちでもいいよ。
それとも汚点の話?
避けがたいのであれば、早めに済ます手もある。
バダさんは約束を守らない?
大半は守るよ。85%くらいは。
でも一般的基準では90%くらいは必要なんじゃね。
それなら、そんなひどい約束破りってわけでもないんじゃないですか。
たとえば、どんな約束を破るんですか?
う~ん・・
じゃ、どんな約束は守ってるんですか?
交通ルールとか、法律とか・・・
なんだ、そういったのも含むんですか・・
バダさん、もしかしたら論点を違う方に持っていこうとしてませんか?
バダさんが約束を守らないというのは、バダさん個人の問題ですが、
それを社会のルールの問題の方へ持っていこうとしてるでしょう。
わかってるじゃん。
私としては、バダさん個人の5%足りない部分について話したいと思うのですが。
5%は誤差の範囲。
言うと思いましたよ。つまり、見逃してくれってことでしょう。
そうは問屋が卸しませんよ。その5%にきっと大きい意味があるんでしょうからね。
世間は見逃しても、キミは見逃さない、ってわけだな。
いや、世間も見逃したフリして、しっかり見てます。
バダさんは、しっかりと篩にかけられてるはずです。
約束を守る人と、守らない人の篩ってこったね。
誠意ある人と、無い人の間の篩ですよ。
誠意あるよ。
でも足りてないでしょう。
5%くらい、ええがな。誤差の範囲だってば。
数字の問題じゃないんです。それに、その5%は自己申告じゃないですか。
申告といえば・・・脱税したいなあ・・
脱税したら、さらに%が悪化しますよ。
友達との約束を守るために、脱税しました。この場合、ぼくのパーセントはどうなりますかね?
詭弁が好きですねえ。そんなのは好きに判断してください。大勢に影響ないですから。
おれはずっと好きに判断してきて、こうなったわけだが、キミどう思う?
あなたには刑務所が必要・・と世間が判断する日も近いですかねえ。
おれが刑務所に入るまえに、世の中から刑務所が消えていてくれることを、つとに願う・・・
でも、バダさんはもともと、刑務所に入るような違反をする勇気もないでしょう?
わが人生ふりかえって、そうだね。そんな勇気は出なかった。
ところが刑務所に入らないような、不義理はさんざんやってきたでしょう。
それは、大多数の人にあてはまるな。おれも大多数の中だったわ・・ああ、よかった。
よくないです!
どこが?
このインタビューは、そんな大多数にあてはまる人の話を聞くだけじゃ、つまらないんですよ。
キミはおれを大多数に埋もれない人間として見たいんだな。
なにかしかの意味ある人間として、見たいんだな。
悲しいながら、そうなんです。笑っちゃうくらい、そうなんですよ。
だったら、笑おうじゃないか!
はっはっは
がっはっは・・・
バダさんも、すっかり、お年を召して・・・
ハートは14歳。青春まっさかりなオレに向かって、よくいうよ。
バダさんにはもう連合赤軍はムリですね。心身ともにムリですね。
そりゃムリだって。最初にことわっておいたとおりじゃないか。何をいまさら。
総括なんて、できないんですね・・・
風呂敷を広げ過ぎたのかもなあ。
しかし、それでも撤退できないのが、インタビュアーの珍念与八郎なのです。
撤退できない、ってのが浅間山荘に立てこもる赤軍兵士みたいだね。
バダさん、総括もしてないのに、赤軍兵士気取りなんて、噴飯ものですよ。恥ずかしくないのですか?
いやいや、キミがだよ。キミは立派な赤軍兵士、オレは白痴のプチブルジョア。
噴飯のカレーライスでも頼みますか?おなかも減ってきたでしょ。
噴飯のカレーライス。いいじゃんそれ。歌詞に使えそうだわ。
だけど、そいつはおれが思いつくべきフレーズだったな・・
私の言ったフレーズとかは、バダさんの収穫にしてもらってかまいませんから。
気前がいいねえ!キミは、なんちゅうか・・ほんと、いいヤツだな。
お礼にプチ・ブルのおれがカレーライスをおごるぜ。
噴飯の・カレーライスをね!
いえ、それよりこっちの、エビの入ったカレーを所望します。
200円高いな!
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